あなたは「夫に拒否されてもう諦めようか」と思ったことはありませんか?
結論、せックスレスは夫婦間の深刻な問題であり、諦める前にできることがあります。
この記事を読むことで夫が拒否する理由や具体的な解決法、そして諦めるという選択肢についてもわかるようになりますよ。
ぜひ最後まで読んでください。
Contents
1.夫が拒否するセックスレスとは?定義と現状を理解する

セックスレスの正しい定義と判断基準
セックスレスとは、日本性科学会によって明確に定義されています。
「特別な事情がないにもかかわらず、カップルの合意した性交あるいはセクシャル・コンタクトが1ヶ月以上なく、その後も長期にわたることが予想される場合」がセックスレスとされています。
ここで重要なのは、単に性交渉がないだけでなく、キスやペッティング、裸でのスキンシップといったセクシャル・コンタクト全般が含まれるという点です。
つまり、1ヶ月以上パートナーとの性的な触れ合いが一切ない状態が、医学的にはセックスレスと判断されるのです。
ただし、この定義は医学的な基準であり、実際には人によって感じ方が大きく異なることも覚えておきましょう。
夫が拒否する夫婦のセックスレスの実態
日本では約半数の夫婦がセックスレス状態にあるといわれています。
特に注目すべきは、夫側が拒否するケースが増加しているという点です。
年代別に見ると、20代で11%、30代で26%、40代で36%、50代で46%の夫婦がセックスレス状態にあるというデータがあります。
年齢が上がるにつれてセックスレスの割合が増えていることがわかりますね。
また、夫の2人に1人(54.5%)、妻の3人に1人(37.1%)がセックスレスに不満を感じているという調査結果も出ています。
諦める前に知っておきたいセックスレスの深刻度
セックスレスを放置すると、夫婦関係に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
まず、愛されていないという不安や孤独感が強くなり、自己肯定感が低下します。
「女性として魅力がないのではないか」「大切にされていないのではないか」という思いが日々蓄積されていくのです。
さらに、セックスレスが原因で他の人で寂しさを埋めようと浮気や不倫に発展するケースも少なくありません。
最悪の場合、離婚に至ることもあり、実際に「性的不調和」を理由とした離婚申し立ても一定数存在します。
セックスレスが夫婦関係に与える影響とは
セックスは夫婦にとって重要なコミュニケーション手段のひとつです。
セックスレスになると、単に身体的な接触がなくなるだけでなく、心の距離も徐々に離れていく傾向があります。
日常会話も減り、些細なことでケンカになりやすくなるなど、夫婦関係全体に悪影響を及ぼします。
また、ストレスが溜まって買い物で無駄遣いをしたり、やけ食いをしたりするといった行動にも表れることがあります。
一方で、セックスがなくても良好な夫婦関係を築いているカップルもいることは事実です。
重要なのは、夫婦双方が納得しているかどうかという点なのです。
2.夫がセックスを拒否する本当の理由

仕事の疲れやストレスによる性欲の低下
夫がセックスを拒否する最も多い理由のひとつが、仕事による疲労やストレスです。
日本は通勤時間や労働時間が長く、帰宅後は心身ともに疲れ切っている男性が多いのが現実です。
疲労が溜まると精神的に余裕がなくなり、肉体的にもホルモンバランスが乱れて性欲が湧きにくくなります。
また、仕事でプレッシャーを感じている時期や、人間関係で悩んでいる時期には、特に性的な意欲が低下する傾向があります。
夫が「疲れているから」と断る場合、それは単なる言い訳ではなく、本当に心身が限界に達している可能性が高いのです。
妻への性的魅力を感じなくなった心理
結婚生活が長くなると、夫が妻を異性として意識しなくなることがあります。
毎日同じ空間で過ごすことで、安心感や慣れが生まれる一方で、性的な刺激や新鮮さが失われていくのです。
特に子どもが生まれると、妻を「母親」として見る意識が強くなり、「女性」として見られなくなるケースが多くあります。
また、家でのリラックスした姿や、化粧をしていない姿ばかりを見ることで、ときめきを感じにくくなることもあります。
さらに、日常生活での些細な不満(家事のやり方、言葉遣いなど)が積み重なると、性的な魅力を感じなくなることもあるのです。
ED(勃起不全)など身体的な問題を抱えている
夫がセックスを拒否する理由として、ED(勃起不全)などの身体的問題を抱えているケースが少なくありません。
EDは、勃起が十分に起こらない、または維持できない状態を指し、ストレスや体調不良による一時的なものから、血管障害や神経障害による慢性的なものまであります。
男性にとってEDは非常にデリケートな問題であり、妻に知られたくないという思いから拒否の本当の理由を言えないことが多いのです。
また、早漏や遅漏といった射精障害も、セックスを避ける原因になることがあります。
こうした身体的問題を抱えている場合、夫は自信を失い、自己嫌悪に陥っている可能性が高いです。
マンネリ化や刺激不足が原因の場合
長年同じパートナーとセックスをしていると、どうしてもマンネリ化は避けられません。
いつも同じ場所で、同じような流れでセックスをしていると、新鮮さや刺激が失われ、性的な意欲が低下します。
「いつでもできる」という安心感が、逆に「今じゃなくてもいい」という気持ちにつながることもあります。
また、セックスのパターンが固定化すると、義務的な行為に感じられて楽しめなくなることもあるのです。
特に妊活を始めると、排卵日に合わせたスケジュール的なセックスになりがちで、ムードや自然な流れが失われやすくなります。
夫の浮気や不倫が隠れている可能性
夫がセックスを拒否する理由として、外に愛人や彼女、セフレがいる可能性も考えられます。
婚外で誰かを抱いているため体が満たされていて、わざわざ妻とセックスをする必要がないのです。
また、浮気相手のことが好きで、妻だけに性的興奮を感じなくなっているケースもあります。
妻が誘ってもいろいろな口実で断られ、態度が冷たくなったと感じる場合は、不倫を疑ってみる必要があるかもしれません。
ただし、不倫を疑う前に、まずは他の可能性も十分に検討することが大切です。
3.諦める前に試したいセックスレス解決法5選

夫婦で本音を話し合うコミュニケーションの取り方
セックスレス解消の第一歩は、夫婦で率直に話し合うことです。
セックスレスになった原因や、それぞれが感じていることを正直に伝え合うことが重要です。
ただし、相手を責めるような言い方は絶対にNGです。
「どうして最近してくれないの?」「浮気してるんでしょう!」といった責める言葉ではなく、「私は寂しいと感じている」「もっと触れ合いたい」といった自分の気持ちを伝えるようにしましょう。
また、夫側も自分のできない理由をきちんと説明することが大切です。
お互いの立場や気持ちを尊重する姿勢を持ち、感情をオープンに共有できれば、解決の手助けになります。
旅行やデートで環境を変えて関係を修復する
日常から離れて環境を変えることで、セックスレスが解消されるケースがあります。
夫婦二人だけで旅行に行き、旅館やホテルでゆっくり過ごすことで、新しい刺激が生まれやすくなります。
美味しいものを食べて温泉に入って、心が満たされた状態になると、自然と身体も近づきやすくなるものです。
また、普段と違う環境で過ごすことで、お互いを異性として再認識するきっかけにもなります。
浴衣姿に興奮するなど、いつもと違う姿にときめきを感じることもあるでしょう。
ただし、あまりにアクティブに遊びすぎて疲れてしまうと逆効果なので、適度にリラックスできるプランを立てることがポイントです。
女性としての魅力を取り戻す自分磨きの方法
夫に異性として見てもらうためには、自分自身が女性であることを意識することが大切です。
家でもいつもスッピンでいるのではなく、薄化粧でもいいのでメイクをしておきましょう。
眉を描いておくだけでも印象は大きく変わります。
また、ルームウェアや下着は、エレガントなものやかわいいものをセレクトしてみてください。
常に「性」を意識して、「女性」でいることが、セックスレスを解消する一番の方法といえます。
セクシーな下着を着けて「エッチな下着を買ったから、見て欲しい」とダイレクトに誘ってみるのも効果的です。
夫は「一体どんな下着だろう」と興味を抱くはずです。
専門家やカウンセリングに相談する選択肢
自分たちだけでは解決が難しい場合は、専門家やカウンセリングに相談するのも有効な選択肢です。
セックスレスを専門としているカウンセラーは多く、プロ目線の解消法やセックスレスの原因究明につながります。
夫婦カウンセリングでは、お互いの立場や感情を可視化でき、話し合いのきっかけにもなります。
また、第三者が入ることで、感情的にならずに冷静に話し合えるというメリットもあります。
カウンセリングは一回で済む問題ではなく、継続的に取り組む必要があることも理解しておきましょう。
自分の心を守るためにも、一人で抱え込まずに専門家の力を借りることは決して恥ずかしいことではありません。
医療機関で身体的な問題を解決するアプローチ
夫がEDなど身体的な問題を抱えている可能性がある場合は、医療機関を受診することをおすすめします。
泌尿器科や性機能外来では、勃起障害や性欲低下に対する薬物療法など、専門的な治療が可能です。
また、女性側に性交痛などの問題がある場合は、婦人科での診察やカウンセリングの受診が必要です。
子宮内膜症や膣炎による性交痛などの疾患が隠れていることもあるため、早期に受診し治療を行うことが大切です。
身体的な問題を放置すると、セックスレスを改善することは難しくなります。
夫婦で一緒に医療機関を訪れることで、お互いの理解も深まり、問題解決に前向きに取り組めるようになります。
4.セックスレスを諦めるという選択肢について

セックスレスでも良好な夫婦関係は築けるのか
実は、セックスがなくても良好な夫婦関係を築いているカップルは数多く存在します。
セックスは夫婦のコミュニケーション手段のひとつではありますが、すべてではありません。
手を繋いだり、楽しく会話したり、一緒に趣味を楽しんだりすることで幸せを感じるカップルもたくさんいます。
また、そもそも性的関係を求めないカップルや夫婦もいます。
重要なのは、夫婦双方がセックスの有無や頻度について納得できているかどうかです。
お互いに不満がなければ、治療や改善の必要はないのです。
諦めることで得られる心の平穏とは
セックスレスの悩みから解放されることで、心の平穏を取り戻せることもあります。
「誘っても断られる」という辛い経験を繰り返すよりも、「セックスにこだわらない」と割り切ることで、ストレスが軽減されます。
自分の時間を楽しむことに集中すれば、「パートナーに満たしてもらいたい」という気持ちが薄まり、セックスレスへの辛さが軽減できます。
推し活や趣味など、自分を喜ばせるために自分磨きを楽しんでいるうちに、逆にパートナーとの距離が縮まることもあるのです。
女性がキラキラと輝いていると、それ自体が魅力的に映るものです。
離婚を考えるべきタイミングと判断基準
セックスレスが原因で離婚を考える場合、いくつかの判断基準があります。
まず、自分が心から求めているのに、長期間拒否され続けている状態が続いているかどうかです。
1年以上セックスがなく、話し合っても改善の兆しが見えない場合は、離婚を視野に入れてもいいかもしれません。
また、セックスレスが原因で他の人で寂しさを埋めたいと強く思うようになったり、実際に浮気や不倫をしてしまったりした場合も、夫婦関係の見直しが必要です。
さらに、子どもが欲しいのにセックスがない状態が続いている場合も、深刻な問題です。
協議離婚であれば、どんな理由でも夫婦間で同意ができれば離婚が成立するため、裁判所で調停や裁判をする必要はありません。
自分の幸せを優先する生き方を選ぶ
最終的には、自分自身の幸せを優先することが最も大切です。
セックスレスに悩み続けて心が疲れてしまうよりも、自分が本当に求めている生き方を選択する勇気を持ちましょう。
夫婦としての形にこだわりすぎず、自分の人生をどう生きたいのかを考えてみてください。
離婚という選択肢もあれば、セックスレスを受け入れて他の部分で幸せを見つける選択肢もあります。
また、セカンドパートナーを持つなど、新しい関係性を模索する人もいます。
どの選択が正解ということはなく、あなた自身が納得できる道を選ぶことが何より重要なのです。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- セックスレスとは1ヶ月以上性的な触れ合いがない状態を指し、日本では約半数の夫婦が該当する
- 夫が拒否する理由は仕事の疲れ、性的魅力の喪失、ED、マンネリ化、浮気などさまざまである
- セックスレスは夫婦関係に深刻な影響を及ぼし、自己肯定感の低下や離婚につながることもある
- 解決法として夫婦での本音の話し合い、環境を変える旅行、自分磨き、専門家への相談、医療機関の受診がある
- 諦めるという選択肢もあり、セックスがなくても良好な夫婦関係を築くことは可能である
- 自分の幸せを優先し、納得できる生き方を選ぶことが最も重要である
セックスレスは決して恥ずかしいことではなく、多くの夫婦が抱える悩みです。
諦める前にできることを試してみて、それでもダメなら新しい選択肢を考えてみてください。
あなた自身の幸せを最優先に、前向きに人生を歩んでいきましょう。
関連サイト
厚生労働省 女性の健康推進室




