あなたは中国語を勉強し始めて「メイヨー」という言葉をよく耳にしませんか?結論、「没有(メイヨー)」は中国語で最も重要な否定表現の一つです。この記事を読むことで「没有」の正しい発音、意味、使い方、そして「不」との違いまで完全に理解できるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでください。
Contents
1.中国語「没有(メイヨー)」の基本を理解しよう

「没有(メイヨー)」とは何か
「没有(méi yǒu)」は中国語で「ない」「ありません」を意味する最重要の否定表現です。
「有(yǒu)」は「ある」「持っている」という意味の動詞で、その前に否定を表す「没(méi)」を付けることで「ない」という否定の意味になります。
中国語初心者が最初に覚える基本単語であると同時に、上級者になっても日常会話で頻繁に使用する万能な表現です。
買い物、レストラン、日常会話など、あらゆる場面で活用できる便利なフレーズとして知られています。
「没有」の正しい発音とピンイン
「没有」のピンインは「méi yǒu」で、声調は第二声+第三声の組み合わせです。
「没(méi)」は第二声(陽平)で発音し、低い音から高い音へ尻上がりに発音します。
「え?」と聞き返す時のようなイントネーションをイメージするとよいでしょう。
「有(yǒu)」は第三声(上声)で、一度低い音域まで下げてから少し持ち上げるように発音します。
カタカナで表記すると「メイヨー」または「メイヨウ」となりますが、正確な発音を習得するには音声を聞いて練習することが重要です。
「没有」の基本的な意味
「没有」には主に「持っていない」「存在しない」「〜したことがない」という3つの基本的な意味があります。
所有の否定として「お金を持っていない」「時間がない」などの表現に使われます。
存在の否定として「ここには人がいない」「問題はない」といった状況を伝えることができます。
経験の否定として「日本に行ったことがない」「その映画を見たことがない」という過去の経験を否定する際にも使用します。
さらに「いいえ」という返事や、比較表現での「〜ほど〜でない」という意味でも使われる多機能な表現です。
省略形「没(メイ)」の使い方
日常会話では「有」を省略して「没(méi)」だけで使われることが非常に多いです。
意味は「没有」と全く同じで、よりカジュアルな会話表現として定着しています。
「你吃饭了没?(ご飯食べた?)」のように、疑問文の文末で使われることもあります。
「我没钱。(お金ないんだ)」「他没来。(彼、来なかったよ)」など、簡潔に否定を表現できます。
最初は「没有」としっかり発音し、慣れてきたら省略形「没」も使ってみると、より自然な中国語に聞こえるようになります。
2.「没有(メイヨー)」の具体的な使い方

所有の否定「〜を持っていない」
「主語+没有+名詞」の形で「〜を持っていない」という所有の否定を表現します。
「我没有钱。(Wǒ méi yǒu qián. 私はお金を持っていない)」のように使います。
「他没有女朋友。(Tā méi yǒu nǚ péngyou. 彼には彼女がいない)」という人間関係の表現にも使えます。
「我没有时间。(Wǒ méi yǒu shíjiān. 私には時間がない)」は日常会話で頻出するフレーズです。
所有物、人間関係、時間、能力など、あらゆる「持っていないもの」を表現できる基本的な使い方として覚えておきましょう。
存在の否定「〜がない」
「場所・時間詞+没有+存在しないもの」の形で「〜がない」という存在の否定を表します。
「这里没有人。(Zhèlǐ méi yǒu rén. ここには人がいない)」のように場所における存在を否定できます。
「冰箱里没有啤酒。(Bīngxiāng lǐ méi yǒu píjiǔ. 冷蔵庫にビールがない)」という具体的な状況説明にも使えます。
「今天没有课。(Jīntiān méi yǒu kè. 今日は授業がない)」のように時間と組み合わせた表現も可能です。
買い物やレストランで「有没有〜?(〜はありますか?)」と聞かれて「没有」と答える場面は、中国語学習者が必ず経験する定番のやり取りです。
過去の経験の否定「〜したことがない」
「主語+没有+動詞+過+目的語」の形で「〜したことがない」という経験の否定を表現します。
「我没有去过中国。(Wǒ méi yǒu qù guò Zhōngguó. 私は中国に行ったことがない)」のように使います。
「他没有吃过寿司。(Tā méi yǒu chī guò shòusī. 彼は寿司を食べたことがない)」という食べ物の経験にも使えます。
「我没有见过这个人。(Wǒ méi yǒu jiàn guò zhège rén. 私はこの人に会ったことがない)」という人との出会いの否定も可能です。
過去の経験を否定する際には「过(guò)」という助詞と組み合わせて使うことが多いので、セットで覚えておくと便利です。
「いいえ」としての返事
相手からの質問や確認に対して「没有」は「いいえ」という否定の返事として使われます。
「你有钱吗?(お金持ってる?)」と聞かれて「没有。(ない)」と答えるシンプルな使い方です。
「你去过日本吗?(日本に行ったことある?)」に対して「没有。(ない)」と経験の否定を表現できます。
「你累吗?(疲れた?)」と心配されたときに「没有,我很好。(いいえ、大丈夫です)」と答えることもできます。
褒められたときの謙遜表現として「没有没有。(いえいえ、そんなことないです)」と繰り返して使うのは、中国人らしい謙虚な返事の仕方です。
比較表現での「没有」の使い方
「A+没有+B+(那么/这么)+形容詞」の形で比較の否定「AはBほど〜でない」を表現します。
「我没有他高。(Wǒ méi yǒu tā gāo. 私は彼ほど背が高くない)」のように使います。
「今天没有昨天热。(Jīntiān méi yǒu zuótiān rè. 今日は昨日ほど暑くない)」という天気の比較も可能です。
「这个没有那个好吃。(Zhège méi yǒu nàge hǎochī. これはあれほど美味しくない)」という味の比較にも使えます。
「北京没有上海那么现代化。(Běijīng méi yǒu Shànghǎi nàme xiàndàihuà. 北京は上海ほど近代的ではない)」のように、2つのものを比較して程度が及ばないことを表す重要な表現です。
3.「没有」と「不」の違いを知ろう

「没有」と「不」の基本的な違い
「没有」は客観的な事実の否定、「不」は主観的な意志や習慣の否定という根本的な違いがあります。
「没有」は主に過去の事実や現在の状態を否定する際に使用します。
「不」は未来の予定、意志、習慣的な行為、性質などを否定する際に使用します。
例えば「我没去。(行かなかった)」は過去の事実を否定し、「我不去。(行かない)」は未来の意志を否定します。
この使い分けは中国語学習者が最もつまずきやすいポイントの一つですが、時制と内容の性質を意識することで正しく使い分けられるようになります。
時制による使い分けのポイント
過去の事実を否定する場合は「没有」、未来や習慣を否定する場合は「不」を使うのが基本ルールです。
「我昨天没有去学校。(昨日、学校に行かなかった)」のように、過去の事実には「没有」を使います。
「我明天不去学校。(明日、学校に行かない)」のように、未来の予定には「不」を使います。
「他没来。(彼は来なかった)」は過去、「他不来。(彼は来ない)」は未来または習慣を表します。
現在の状態を否定する場合も、所有や存在なら「没有」、性質や状態なら「不」と使い分けることが重要です。
状態動詞と動作動詞での使い分け
動作動詞の過去形否定には「没有」、状態動詞や形容詞には「不」を使います。
「我没吃饭。(ご飯を食べなかった)」のように、動作動詞「吃」の過去否定には「没有」です。
「他不高兴。(彼は嬉しくない)」のように、形容詞「高兴」には「不」を使います。
「我不是学生。(私は学生ではない)」のように、判断動詞「是」の否定も「不」です。
「喜欢(好き)」「知道(知っている)」「认识(知り合いである)」などの状態動詞も「不」で否定することを覚えておきましょう。
間違えやすい例文と正しい表現
初心者がよく間違える「没有」と「不」の使い分け例を確認しましょう。
| 間違い | 正しい表現 | 意味 |
|---|---|---|
| 我没是学生 | 我不是学生 | 私は学生ではない |
| 他不来了 | 他没来 | 彼は来なかった |
| 我没喜欢他 | 我不喜欢他 | 私は彼が好きではない |
| 明天我没去 | 明天我不去 | 明日私は行かない |
「是」「喜欢」などの状態動詞は時制に関わらず「不」で否定するという特殊なルールがあります。
「我昨天不舒服。(昨日、体調が悪かった)」のように、過去でも状態を表す形容詞は「不」を使います。
練習を重ねて、動詞の種類と時制を意識しながら正しく使い分けられるようにしましょう。
4.実践!「没有(メイヨー)」を使った便利なフレーズ

買い物やレストランで使える「没有」
買い物やレストランでは「没有」を使った表現が頻繁に登場します。
「有没有小一点的?(もう少し小さいのはありますか?)」と店員に尋ねることができます。
「这个颜色没有了。(この色はもう在庫がありません)」という店員の返答もよく聞きます。
「没有辣的吗?(辛くないのはありますか?)」とレストランで希望を伝えることができます。
「不好意思,没有了。(申し訳ございません、ございません)」は、お店で品切れを伝える定番フレーズとして覚えておくと便利です。
日常会話でよく使う「没有」の疑問文
「有没有」の形で反復疑問文を作ることができます。
「你有没有时间?(時間ありますか?)」は相手の都合を尋ねる基本表現です。
「有没有问题?(何か問題はありますか?)」は仕事や学習の場面でよく使います。
「你有没有去过那里?(そこに行ったことはありますか?)」と経験を尋ねることもできます。
「动词+没有」の形で「吃饭了没有?(ご飯食べた?)」のように、カジュアルに確認する疑問文も日常会話で頻出します。
謙遜や断りで使う「没有」
謙遜や軽い断りの表現として「没有」は中国文化で重要な役割を果たします。
「没有没有,你过奖了。(いえいえ、褒めすぎです)」と褒められたときの謙遜表現です。
「没关系。(大丈夫です、気にしないで)」は謝られたときや心配されたときに使う定番フレーズです。
「没事儿。(大丈夫、何でもないよ)」は軽いトラブルや心配事を否定する際に使います。
「没什么。(なんでもない、大したことない)」も、感謝されたり謝られたりしたときに謙遜して答える表現として覚えておきましょう。
「没关系(メイグァンシー)」など関連表現
「没有」を含む便利な慣用表現をまとめて覚えましょう。
「没关系(méi guānxi メイグァンシー)」は「大丈夫」「問題ない」という最頻出フレーズです。
「没办法(méi bànfǎ メイバンファ)」は「仕方がない」「どうしようもない」という諦めを表します。
「没意思(méi yìsi メイイース)」は「つまらない」「面白くない」という意味で使われます。
「没想到(méi xiǎng dào メイシャンダオ)」は「思いもよらなかった」「予想外だった」という驚きを表現する際に便利です。
まとめ
この記事で学んだ中国語「没有(メイヨー)」のポイントをまとめます。
- 「没有」は「ない」「ありません」を意味する中国語の最重要否定表現
- 発音は「méi yǒu(第二声+第三声)」で、省略形「没」も日常会話で頻用される
- 所有の否定、存在の否定、経験の否定という3つの基本的な使い方がある
- 「いいえ」という返事や比較表現でも使える多機能な単語
- 「没有」は過去・客観的事実の否定、「不」は未来・主観的意志の否定という使い分けが重要
- 買い物やレストランで「有没有〜?」という疑問文は必須フレーズ
- 「没关系」「没办法」などの慣用表現も合わせて覚えると実用的
- 初心者でも「没有」をマスターすれば中国語会話の幅が大きく広がる
「没有(メイヨー)」は中国語学習の入り口であり、上級者になっても毎日使う基本中の基本です。
この記事で学んだ内容を実際の会話で繰り返し使って、自然に口から出てくるまで練習してください。
間違いを恐れずに積極的に使うことで、あなたの中国語コミュニケーション能力は確実に向上していきますよ。
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