あなたは「せっかく買った桃がすぐに傷んでしまった」「夏場はどうやって保存すればいいの?」と悩んだことはありませんか?結論、桃は基本的に常温保存が最適ですが、夏場の高温時は冷蔵庫の野菜室での保存も有効です。この記事を読むことで桃の正しい保存方法や夏場の注意点、冷凍保存のコツまで全てがわかるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでください。
1.桃の保存方法の基本|夏場に知っておくべきポイント

桃は常温保存が基本である理由
桃は冷気と乾燥に非常に弱いデリケートな果物です。
冷蔵庫で保存すると冷気によって水分が奪われ、桃特有のジューシーさが失われてしまいます。
さらに、冷やしすぎると糖度が下がり、本来の甘みや風味が半減してしまうのです。
そのため、桃は基本的に常温で保存することが推奨されています。
常温保存することで桃の甘みと香りを最大限に引き出すことができ、みずみずしい食感を保つことができます。
ただし、完熟した桃は傷みやすいため、2〜3日以内に食べきることが大切です。
夏場の桃保存で避けるべきNG行動
夏場の桃保存で特に注意すべきNG行動があります。
まず、エアコンや扇風機の風が直接当たる場所に置くことは絶対に避けましょう。
風が当たると桃の水分が急激に失われ、乾燥して味が落ちてしまいます。
次に、直射日光が当たる場所での保存も厳禁です。
高温になりすぎて追熟が急速に進み、あっという間に傷んでしまう可能性があります。
また、買ってすぐに冷蔵庫に入れてしまうと追熟が止まり、硬いままで甘みが十分に引き出されません。
室温が常時25度を超える真夏日が続く場合は、冷蔵庫の野菜室での保存を検討しましょう。
追熟とは?桃を美味しく食べるための知識
追熟とは、収穫後の果物を一定期間保存して熟成させることを指します。
桃は消費者の手に渡るまで時間がかかるため、ある程度若い完熟前の状態で収穫されることが多いです。
そのため、購入後は3日から1週間程度追熟を行うことで、桃本来の甘みと柔らかさを最大限に引き出すことができます。
追熟させることで香りが立ち、果肉が柔らかくなり、糖度も増して美味しくなります。
硬い桃を購入した場合は、すぐに食べずに常温で追熟させるのがおすすめです。
室温に置いておくと、品種によって違いはありますが1〜2日ほどで柔らかい桃になります。
追熟は桃をより美味しく食べるための重要なプロセスなのです。
桃の食べ頃の見極め方
桃の食べ頃を見極めるポイントは3つあります。
- 全体が赤く色づいている:果実全体が鮮やかな赤色に染まっているほど熟しているサインです
- 香りが強くなっている:桃本来の芳香が高まり、香りの強さが増すと食べ頃が近づいています
- ヘタの部分が柔らかい:桃はお尻側からヘタ側にかけて順に熟していくので、ヘタ部分を軽く押して柔らかければ食べ頃です
桃の香りが立ってきて、お尻のほうを押すとちょっとやわらかくなっているくらいが最適な食べ頃です。
ただし、桃はとてもデリケートなので、強く押すと指の形にへこんだり変色したりして、そこからあっという間に傷んでしまいます。
優しく触れて確認することが大切です。
見た目、香り、柔らかさを総合的に判断して、適度に熟した状態を見逃さないようにしましょう。
2.夏場の桃の常温保存方法

常温保存に適した場所の選び方
夏場の桃の常温保存では、風通しの良い冷暗所を選ぶことが最も重要です。
直射日光が当たらない場所で、できるだけ涼しい環境を維持できる場所が理想的です。
エアコンが効いた部屋であれば問題ありませんが、冷気が直接桃に当たらないように注意してください。
キッチンのシンク下や食品庫など、温度変化が少ない場所がおすすめです。
ただし、夏場は室温が高くなりやすいため、部屋に涼しい場所がない場合は無理に常温保存せず、冷蔵庫の野菜室での保存に切り替えましょう。
室温が常時25度を超えてしまう時期は、追熟のスピードが早くあっという間に傷んでしまうリスクがあります。
桃の状態と室温を見ながら、適切な保存場所を選ぶことが大切です。
新聞紙やキッチンペーパーを使った保存手順
桃を常温保存する際は、新聞紙やキッチンペーパーで1個ずつ包むことが推奨されます。
桃はとてもデリケートな果物で、果皮が柔らかく薄いため、桃同士が触れ合っているだけでもお互いの重みで変色し、そこから傷んでしまうことがあります。
保存手順は次の通りです。
まず、箱から桃を取り出します。
箱のふたを開けるのは、桃自体がエチレンガスを出すため、ふたをしたままだと箱の中にガスが充満して桃が一気に熟してしまうからです。
次に、桃を1個ずつ新聞紙またはキッチンペーパーで優しく包みます。
このとき、強く押さないように注意しましょう。
包んだ桃は、フルーツキャップや追加のキッチンペーパーを下に敷いて、重さで傷まないようにクッションを作ります。
この方法で桃の周辺に空間ができ、果皮に傷がつくのを予防できます。
エアコンや扇風機の風が当たらないようにする工夫
夏場の冷暗所といえば、エアコンや扇風機をかけた涼しい部屋になりますが、直接桃に風が当たるのは避けなければなりません。
風が当たると桃自体の水分が失われて乾燥し、みずみずしさが損なわれてしまいます。
風が当たらないようにするには、棚の中や箱の中に保管する方法が効果的です。
また、保存している場所に軽く布をかけておくことで、風の影響を最小限に抑えることができます。
エアコンの吹き出し口の真下や扇風機の前など、明らかに風の通り道になる場所は避けてください。
部屋の隅や家具の陰など、空気の流れが穏やかな場所を選ぶことがポイントです。
室温を快適に保ちつつも、桃に直接風が当たらない環境を整えることで、夏場でも美味しく常温保存することができます。
常温保存の日持ち期間と注意点
常温保存での桃の日持ち期間は、だいたい2〜3日程度が目安です。
配送の状況によってはすでに柔らかくなっているものもあるため、そちらの桃から早めに召し上がることをおすすめします。
常温保存の場合、せいぜい3〜4日が限度と考えてください。
熟してからは傷むのが早いため、食べ頃を見極めて早めに食べるようにしましょう。
注意点として、すでに柔らかい桃は傷みやすいため、特に早めの消費を心がける必要があります。
また、桃を保存する際は毎日状態を確認し、傷んでいる部分がないかチェックすることが大切です。
もし一部が傷み始めていたら、その部分を取り除いて残りを早めに食べるか、冷凍保存に切り替えることも検討しましょう。
夏場は気温が高く追熟が早く進むため、購入したらできるだけ早く食べることが最も美味しく楽しむコツです。
3.夏場の桃の冷蔵保存方法

冷蔵保存が必要になるケースとは
桃は基本的に常温保存が推奨されますが、夏場の暑さが厳しく室温が高い日は冷蔵保存が必要になります。
室温が常時25度を超えてしまう時期は、常温では追熟のスピードが早く、あっという間に傷んでしまうリスクがあります。
また、3〜4日以内に食べきれない場合や、たくさんの桃を一度に購入した場合も冷蔵保存が有効です。
完熟した桃をすぐに食べられないときも、傷まないように冷蔵庫で保存しましょう。
ただし、まだ硬い状態の桃であれば冷蔵庫の野菜室で保存してもOKですが、すでに柔らかくなった完熟桃は冷蔵よりも冷凍保存の方が適しています。
少しでも長持ちさせたい場合には冷蔵保存が可能ですが、冷やしすぎると甘みが落ちるため、基本的には最終手段と考えてください。
どうしても数日中に桃を食べきれないときに、冷蔵保存を選択するのが賢明です。
野菜室での正しい保存手順
桃を冷蔵保存する際は、冷蔵庫の中でも温度が高い野菜室での保存がベストです。
桃は冷えすぎると食味が悪くなり、甘さも半減してしまうため、通常の冷蔵室ではなく野菜室を選びましょう。
正しい保存手順は次の通りです。
まず、桃を1個ずつキッチンペーパーまたはラップで包みます。
冷気が直接桃に当たらないように、しっかりと包むことがポイントです。
次に、包んだ桃をさらにポリ袋に入れて、野菜室で保存します。
この二重包装により、冷気による乾燥と低温障害を防ぐことができます。
保存する際は、傷のある桃は取り除き、実どうしが重ならないよう注意してください。
桃同士が触れ合うとお互いを傷つけ合い、傷んでしまう可能性があります。
野菜室の中でも、できるだけ奥の方に置くと温度変化が少なく安定します。
ラップやアルミホイルを使った包み方のコツ
桃を冷蔵保存する際は、ラップやアルミホイルで空気が入らないようにぴったりと包むことが重要です。
ラップを使う場合は、桃の表面に密着させるように包み、空気の層ができないように注意してください。
空気が入っていると乾燥しやすくなり、桃の品質が落ちてしまいます。
アルミホイルを使う方法も効果的です。
アルミホイルは外気をシャットアウトし、光を通さないため、桃が睡眠状態になり美味しさをそのままキープできると言われています。
ただし、アルミホイルを使った方法は完熟した桃には向かないため、完熟前の桃の場合のみ試してみましょう。
包み方のコツとしては、桃を優しく扱いながら、しわができないように丁寧に包むことです。
強く押したり、ぎゅっと締めすぎたりすると、桃が傷んでしまう原因になります。
包んだ後は、さらにポリ袋や保存袋に入れて二重に保護することで、より効果的に鮮度を保つことができます。
冷蔵保存の日持ち期間と甘みを保つポイント
冷蔵保存での桃の日持ち期間は、およそ1週間程度です。
ただし、時間とともに美味しさは落ちていくため、なるべく早めに食べることをおすすめします。
冷蔵保存の最大の課題は、甘みが徐々に失われていくことです。
桃は冷やしすぎると糖度が下がり、本来の甘みや風味が半減してしまいます。
甘みを保つポイントとしては、まず保存期間を最小限にすることです。
1週間が限度ですが、できれば3〜4日以内に食べきるのが理想的です。
また、食べる直前まで冷蔵庫に入れず、食べる1〜2時間前に冷やす方法も有効です。
常温で保存しておき、食べる直前だけ冷蔵庫に入れることで、冷たさとともに甘みも楽しむことができます。
あるいは、氷水で15分ほど冷やしてから食べるのもおすすめです。
外側の冷たい口当たりと、甘みと香りの両方を楽しむことができます。
4.桃の冷凍保存方法|長期保存したいときの対処法

桃を丸ごと冷凍する方法と手順
桃は丸ごと冷凍することができ、長期保存に最適な方法です。
冷凍保存すれば、3〜4週間から最長1ヶ月程度は保存することが可能になります。
丸ごと冷凍する手順は次の通りです。
まず、桃を水で優しく丁寧に洗い、ペーパータオルでしっかりと水分をふき取ります。
水分が残っていると傷みやすくなるため、完全に乾かすことが重要です。
次に、桃を1個ずつラップで包みます。
このとき、空気が入らないようにぴったりと包むのがポイントです。
ラップで包んだ桃を、さらに冷凍用保存袋(フリーザーバッグやジップロックなど)に入れます。
保存袋にストローを入れて中の空気を吸いながら袋を閉じると、真空に近い状態になり冷凍ヤケを防げます。
できるだけ空気を抜いて密封し、冷凍庫に保存しましょう。
冷凍保存すると解凍した時に桃の皮がむけやすくなるというメリットもあります。
カットした桃を冷凍する方法
カットした桃を冷凍保存する方法もあります。
まず、桃の皮をむき、食べやすい大きさにカットします。
料理に使う予定などがある場合は、作るものに合わせてカットしておくと便利です。
カットした桃は空気に触れると茶色く変色してしまうため、変色防止のためにレモン汁をかけることが重要です。
レモン汁を桃の断面に馴染ませることで、変色を防ぎ見た目も美しく保つことができます。
次に、カットした桃をラップで包み、冷凍用保存袋に入れます。
ラップの上に重ならないように並べ、なるべく空気を抜いて包むのがコツです。
その後、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存します。
カットした桃を冷凍した場合の日持ちは、約3週間程度です。
丸ごと保存するよりも空気に触れる分やや傷みやすいため、早めに使い切ることをおすすめします。
冷凍桃の解凍方法とおすすめの食べ方
冷凍した桃を美味しく食べるには、自然解凍がおすすめです。
冷凍庫から出しておよそ10〜30分ほどで半解凍状態になります。
この半解凍状態になると、外側は溶けているのに中の方はシャリシャリした状態になり、まるでシャーベットのような味わいを楽しむことができます。
ここでの注意すべきポイントは、解凍しすぎないようにすることです。
桃の解凍が進んでしまうと中の水分が一気に溢れてしまい、桃本来の食感や風味を失くしてしまいます。
せっかく冷凍した桃を美味しくいただけるように、半解凍状態で止めるようにしましょう。
丸ごと冷凍した桃を食べるときは、皮に十字の切り込みを入れ、冷水に浸すことで皮がツルっとむくことができます。
冷水に浸して皮をむいた桃は、お好みのかたさになるまで冷蔵庫で解凍してお召し上がりください。
冷凍した桃は、そのままシャリシャリとした食感を楽しめ、シャーベット感覚でいただけます。
また、お酒や炭酸など飲み物と一緒に楽しむのもおすすめです。
冷凍保存の日持ち期間と活用アイデア
冷凍保存した桃の日持ち期間は、約3〜4週間から最長1ヶ月程度です。
常温保存や冷蔵保存と比べて圧倒的に長く保存できるため、大量に桃を購入した場合や頂いた場合に最適な方法です。
冷凍桃の活用アイデアはさまざまです。
半解凍状態でシャーベットとして楽しむのはもちろん、スムージーやジュースの材料としても活用できます。
ミキサーに冷凍桃、牛乳、ヨーグルト、レモン汁を入れてなめらかになるまで撹拌すれば、美味しい桃のスムージーが完成します。
甘みが足りない場合は、砂糖やはちみつを加えて味を調整してください。
また、冷凍桃をコンポートにしたり、ケーキやタルトのトッピングにしたりするのもおすすめです。
解凍する場合は、冷凍保存袋ごと氷水で解凍するか、冷蔵で解凍してから召し上がってください。
カットして冷凍保存した桃は、色んなデザートに応用して使えるため、とても便利です。
冷凍保存した桃は皮がむきやすく、普通の桃とは一味違う食感や楽しみ方ができるというメリットもあります。
まとめ
この記事では、桃の保存方法について詳しく解説してきました。
ポイントをおさらいしましょう。
- 桃は基本的に常温保存が最適で、冷気と乾燥に弱いデリケートな果物である
- 夏場はエアコンや扇風機の風が直接当たらない冷暗所で保存することが重要
- 追熟させることで桃の甘みと柔らかさを最大限に引き出せる
- 室温が25度を超える真夏日は、冷蔵庫の野菜室での保存を検討する
- 常温保存の日持ちは2〜3日、冷蔵保存は約1週間が目安
- 長期保存したい場合は冷凍保存が有効で、最長1ヶ月程度保存可能
- 冷凍桃は半解凍状態でシャーベットのように楽しむのがおすすめ
- 食べる1〜2時間前に冷やすことで、冷たさと甘みの両方を楽しめる
桃は夏の代表的な果物で、正しい保存方法を実践すれば、美味しさを最大限に楽しむことができます。
この記事を参考に、ぜひ旬の桃を存分に味わってくださいね。
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