柴崎春通
花菖蒲(ハナショウブ)を水彩で描く
まずは完成作品をご紹介します。こちらです。

皆さんこんにちは。水彩画講師の柴崎です。
千葉県長生郡の花菖蒲園で有名な白井田園さんにやって来ました。

本格的なシーズンは6月に入ってからとのことで、少し来る時期が早すぎたようですが、
小さく区切られた菖蒲田には、紫や白の花菖蒲がちらほら咲き始めていました。

隣に建つどっしりとした昔作りの茅葺き屋根のお家に、この田園のオーナーさんがいらしたので、私の動画の趣旨をご説明し、撮影することを快諾を頂きました。

ところで今回の動画ですが、カメラのアングルを工夫して、出来るだけ菖蒲園の雰囲気を伝えるよう努力したつもりですが、如何でしょうか?いつもそうですが、この動画は海外の皆様にもご覧いただいているので、少しでも日本の素晴らしさが表現出来たらいいなー。。と思っています。
プロセス



まず最初に平筆に緑色を絵の具をたっぷりと含ませて、菖蒲田全体を躊躇することなく塗っていきます。
この折れ曲がった橋が特徴的ですね。これは視線の導入で大事なところだからしっかり描きたいと思います。 そしてあの入り口の門も素敵だなぁ。花と一緒に強調しましょう。


続いて茅葺き屋根のお家です。ご覧の通りなかなか興味深いところですが、ここは省略気味に描いていきます。そして手前の納屋はお家の建物にオーバーラップさせるように描きます。こうすることで、この絵の中で建物は脇役として、これから描く花菖蒲を引き立たせることができるのです。

それではいよいよ花菖蒲ですね。
花菖蒲を描くポイントは、手前だけ花の形や特徴を描き込んで、奥の方に咲く花は思いっきり単純化して描くことにあります。そうすることで花菖蒲が手前から奥へと、咲き誇る様子を絵のなかに表現できるのです。

YouTube動画「 花菖蒲の庭園を水彩で描く」
今回解説した内容を約3分の動画として公開しておりますのでご覧ください。チャンネル登録もよろしくお願いします。